アイリスオーヤマが新しく出したノートPCが、いくら何でもひどすぎる件

どうも。お久しぶりです。槐です。

ここ数ヶ月YouTubeに投稿する用の動画の編集作業に傾倒しててブログのほうが全く手つかずの状態になっていたんだけど、動画編集がかなり煮詰まって行き詰まりを感じていたので、小休止がてらブログの更新をやっていく。これがいいアクセントになってまた動画編集作業にいいリズムをもたらしてくれたら…と願うばかり。

 

 

さてその久々のブログ記事更新のネタはと言うと…

アイリスオーヤマが新しく出したノートPCがいくら何でもひどすぎる件

 

…というもの。

 

もう微妙に旬は過ぎてしまった感あるネタではあるが、個人的に好きなガジェット系YouTuberの一人である吉田製作所氏が3/31に公開していた

 

 

youtu.be

【絶対買うな】アイリスオーヤマ「新型ノートPC」の闇を暴く!

 

の動画内で紹介していた、アイリスオーヤマの新発売ノートPCがヤバすぎる(もちろん悪い意味で)というもの。

ひどいとは言ったがコレの何がひどいって、まずスペック。というかスペックに尽きる。吉田製作所氏のこのサムネイル内に書かれている文字にあるように

 

CPU:Celeron N4100

メモリ:4GB

ストレージ:eMMC 64GB(当然SSD非搭載)

 

…というもの。この構成でお値段なんと約55000円!!(税込)

えぇ、完全にボッたくりです、本当にありがとうごz(ry

 

吉田製作所氏の動画内にて同じようにやばいPC扱いされているドン・キホーテノートPCもコレと同様にスペックこそは終わってるものの値段は19800円と、意外にもその性能に見合った値段設定(まぁそれでも俺はいらんけど)になってるんだけど、アイリスオーヤマのは上記でも言ったようにスペックが終わってるだけでなく、値段が明らかにおかしい。性能差と金額が釣り合ってなさすぎる。あれだけみんなしてヤバいヤバい言ってたドンキノートがすごく良心的に見えてくるぐらいの錯覚さえ抱いてしまう(まぁ、ぶっちゃけそれでもタダでもいらんのだが。売ってもどうせ二束三文な値で買い叩かれるだけだろうし)

 

何がアカンって、PCの処理速度に関わってくるパーツが両方ともゴミなのがヤバイ。個人的にPCのcpuはCore iシリーズ又はXeon、若しくはRyzenが乗ったPCしかパソコンと認めていないんだが(筆者もその昔、Celeron搭載ノートPCに煮え湯を飲まされた過去があるため)、コレは私がかつて苦しめられた忌々しき記憶の下層に根付く諸悪の根源、せっかく手に入れた現代の技術と叡智の結晶(だと勝手に思っている)“パソコン”という素晴らしいアイテムを手に入れたのに生活が豊かになるどころか、処理速度のそのあまりの遅さにイライラしてストレスの原因にしかならない不幸の権化、悪名高きあの『Celeron』が搭載されてしまっている。

 

しかもPCの処理能力を決めるもうひとつの重要なパーツであるメモリがたった4GBしかないのもヤヴァイ。2021年、令和ももう3年目に突入しようかというこのご時世にメモリたった4GBて。Chromeはedgeやfire foxやOpera等のウェブブラウジングコンテンツに比べてサクサク動作して快適な代わりにメモリをバカ食いする仕様になっていて、メモリ4GBではおそらく、ネットサーフィンすら支障を来してまともにできないんじゃないかと思う。実際に筆者が親の目を盗んで密かに使っていた約10年前のノートPC(確かPentiumで、メモリ4GB)もネットブラウジング中によく2ちゃんねるまとめ系サイトを見ていて気になった記事やスレッドを片っ端から閲覧して調子に乗ってタブを開きまくったら、3つか4つ開いた時点で明らかに動作が鈍くなって、さらに5つ6つ7つ開いたら画面中央にいわゆる「クルクル」が表示されて『応答していません』というメッセージと共に、フリーズしてもう全く操作を受け付けなくなってしまった。Googleマップストリートビューツアーをして遊ぶのも好きでよくやってたんだけどGoogleマップは重いサイトなのか、しばらくストリートビュー見てると動作ガックガクになって、これまたまともに動かせなくなってしまった。

 

これはメモリの容量が明らかに不足している証拠で、パソコンにとってメモリというのはいわば“作業台”のようなモノで、この作業台が狭い…つまりメモリの容量が小さいとなかなか物が置けず、どうしても台の下に置かざるを得なくなる。結果スムーズな画面切り替えが困難になり、動作が遅くなってしまう…というもの。YouTubeで動画なんて見ようものなら動画を見て楽しむハズが、フリーズの嵐でストレス値が天元突破グレンラガンしてしまうことだろう。

 

驚きなのは、控えめに言ってどこも擁護できるようなポイントがない超絶爆弾商品のこのノートPCが発売直後に完売していた、

 

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吉田製作所動画【絶対買うな】アイリスオーヤマ「新型ノートPC」の闇を暴く!より。スクショその1

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吉田製作所動画【絶対買うな】アイリスオーヤマ「新型ノートPC」の闇を暴く!より。スクショその2

 

…という事実。吉田さんも動画内で言ってたけど、こんなの売り切れるほど買うひとっているんだね。少なくともこうやって動画のネタにでもしない限り、パソコンの知識がある人はこんなの絶対買ってないと思う。

 

「あのアイリスオーヤマのノートPCだから!hp?とかDELL?とかLenovo?とかASUS?とかいうよくわからん海外メーカーが作ったやっすいやつより、やっぱり日本のメーカーが作った国産PCのほうが安心だし性能も高いはず!それもそんないいPCがたったの税込55000円(なんか速攻で約1万値下げしたらしいが)!もう買わない手はない!!!

 

…みたいな感じでガジェットに造詣がない人たち…いわゆる“情弱”層が大喜びしながらこぞってコレを買っちゃったんだろう。悲劇としか言いようがない。

 

 

この価格で比較してみた

みんな大好き価格コム(https://kakaku.com/)で55000円で買えるノートPCを軽く検索してみた結果がコレ。↓

 

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ここに写っているDellのInspiron15 3000プレミアムとVostro14 3000という、どちらもRyzen5 3500Uが入ったノートPCがInspironであれば5,1461円で、Vostroであれば5,2980円という、アイリスオーヤマノートの定価より安い値段で買えてしまう。ちなみにRyzen5 3500UとCeleron N4100の性能を比較したのがこれ。↓

 

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CPUスコア7158のRyzen5に対して、CPUスコア2454のCeleron N4100。

正直、コレを見ただけでも後者のアイリスオーヤマPCを敢えて買う価値はないと言えるだろう。もちろんDellのInspiron、Vostro、共にメモリは8GB。Ryzen5 3500Uにメモリ8GBという構成であればゲームや動画編集等のよほど重い作業でもしない限り、サクサク快適に動いてくれる。オフィス系ソフトを使ったりネットサーフィンやYouTubeでの動画視聴であれば、何の不満もなくこなせるだろう。

 

それに比べてこのCeleron N4100入アイリスオーヤマPCはネットサーフィンすらだいぶ厳しいと思う。吉田製作所氏の動画ではネットサーフィンどころか、PCの設定画面ですらかなりモタついていた。最初はある程度ならCeleron N4100でもさくさく動いてはくれるだろうが、長時間動かしていると死ぬほど動作が重くなるだろう。同じ4コアなのに。

吉田製作所氏いわく、『同じコア数でも雑魚がたくさん集まった4コアより、精鋭揃いの4コアのほうが圧倒的に性能は上』とのこと。

 

 

GIGAスクール構想

 

どうやらコレには文部科学省の「GIGAスクール構想」というのが絡んでいるらしく、

 

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GIGAスクール構想

 

ここに明記されてある条件を満たす最低スペック構成で作られたのが今回のアイリスオーヤマノートで、さらにたちが悪いのが「Celeron以上」とは書かれているが『どのCeleron』という型番の指定がない。よって、下手したら2コアのセレロンを当てがわされる場合もある。(Celeronにもいろいろ種類がある)

 

もうね、バカかと、アホかと。なんか去年の今頃ぐらいにも、約28万円のパソコンを小学校に大量にバラ撒くみたいな事やってたけど、28万もするんだからそれはそれは高級な超ごっついつよつよゲーミングPCでも配って今話題の3Dバトロワ系ゲームを小学生たちに遊ばせよう!そして全国の子供たちの憧れのYouTuberゲーム実況者になろうぜ!!的なことでもやらせようとしてるのかと思いきや、PCにちょっと詳しい人なら28万という価格にスペックがまったく釣り合っていない、もう誰が見ても明らかにおかしいモノを何も知らない純粋無垢な瞳をした小学生に押しつけて全国のパソコン好きから総ツッコミを入れられていたのをふと思い出したが、アレをやっていたのもどうやらこのGIGAスクールらしい。

 

…もう開いた口が塞がりません。いともたやすく行われるえげつない行為(ジョジョあんま詳しくないから、詳細な内容はわからん)。

GIGAスクール構想の中のひとたちに、果たして人の血は流れているのだろうか?こんなん与えても子供らは性能の低さと遅さに絶望してパソコン嫌いになるだけですよ。

パソコンの授業なのに授業すらできないようなパソコン使わせるって、これは学校とパソコンの授業をテーマにした、GIGAスクール側による盛大なコントか何かですかね?いや、そうであってほしい。子供たちがあまりにも不憫すぎる。

 

しかし、どうして日本のIT事情はここまで劣化してしまったんだろう。いや、何も初めから栄えていなくてこれが通常運転、本来の姿である可能性も充分あるが。まぁ、どちらにしても日本の先行きが不安すぎる。

 

 

まとめ

 

私がこの記事で読者の皆さんに最終的に何が伝えたかったのかというと、

  • 『有名どころのメーカーが出してるからといって、不用意に手を出すな。国産パソコンは大抵ゴミ』
  • 『海外メーカー(特にhp、DELLASUSLenovo辺り、デスクトップならBTOドスパラパソコン工房、TSUKUMO、FRONTIER(ゲーミングPCの場合もこの4社が比較的コスパ良くておすすめ) )から買ったほうが確実にいい。』
  • 『パソコン買う時はとりあえず、価格コム(https://kakaku.com/)を参考にしろ』

 

…ということ。

不思議なことに、日本はパソコンの類いのCMがほとんど流れない(昔はよく見かけていたインテル入ってる、のフレーズで有名なアレも全く見かけなくなってしまった)からそりゃパソコンについて無知識な層が増えてしまうのも仕方ない節はあるとは思うが、そんな無知識な客の懐に奴らはつけ込んでくる。そして今回のこのアイリスオーヤマPCのような、明らかに値段と性能差が見合っていないようなポンコツを平気で消費者に売り込んでくる。しかし、その魔の手に簡単にやられてしまってはいけない。一人でも多くの人が、この記事を参考にして救われてくれれば嬉しい。